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シラグーザ ランカトーレ デュオ・リサイタル [オペラ]

2973517 西梅田のサンケイ・ブリーゼ・ホールでアントニーノ・シラグーザ(Antonino Siragusa, tenor)とデジレ・ランカトーレ(Desiree Rancatore, soprano)のデュオ・リサイタルを観に行ってきました。
 元々のお目当てはシラグーザで、昨年5月のロッシーニ「シンデレラ」を観てからのファンでした。その後、この人は日本贔屓で、頻繁に来日してはコンサートやオペラに出ていることを知り、今回のリサイタルも観にくることとなりました。11月のこのブリーゼ・ホールのこけら落とし公演でカレーラスの次の日にエヴァ・メイ(Eva Mei)とデュオ・リサイタルが本当に良かったものだから、楽しみで楽しみで仕方ありませんでした。

 最初はランカトーレが歌い出しです。ランカトーレも最近よく来日してオペラに出ている人だけど、聞くのは今回が初めてです。体がまだ温まっていないのか、フレーズの中程から終わりにかけてはとっても豊かな声が出ているのだけれど、歌い出しが薄っぺらい地声で、それが最初のうちはえらく耳につきました。でもそれも曲を重ねるに連れて、気にならないくらいバランスの取れた声になってきてました。
 極めつけは休憩を挟んでからのルチーアです。高音の冴えも、豊かな中音のアジリタも、あぁ、なんて極上の霜降り肉を口に含んでいるかのようなまったり感。これぞベルカントという感じ。声量はたっぷりという感じではありませんが、よく響いた声がなんとも言えません。

 勿論シラグーザも負けてはいません。こういったリサイタルの処し方はもう慣れおられるようで、客あしらいがとっても巧い。どうすれば客が喜ぶかってよく知っている感じ。やはり後半の歌が響きもよくなっていてきにいりました。アルジェのイタリア女のアリアのアジリタの素晴らしさ。あぁ、生きていて良かったって感じです。エンディングにかけて、最終の高音に向かう上昇音型がちょっと焦り気味で残念でしたが、テクニックの冴えが伺えました。

 高音を出せばbravo, brava, braviと叫びまくる聴衆には少しうんざりしたものの、今回も120%は満足して帰ってきました。

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フランス料理 エピス Epice 京都・寺町通今出川下る [レストラン]

3011526 京阪の出町柳駅付近には最近いいお店がたくさんできています。特に賀茂川を渡った河原町通やら枡形商店街付近には、行ってみたいお店がたくさんあります。今日は今出川通りから寺町を下がったところの西側にあるエピスというフランス料理屋さんに行ってきました。

 お店の外観は写真の通り、古い町家なのですが、入ると内装がとてもモダンに作ってあります。入ってすぐはカウンターで、私たちはここで食べましたが、このカウンター席、上に木彫りの欄干があって、四季の花と鳥なんですが、これが粋。3011527またテーブルのしたの引き戸を出すと、綺麗に食器が並んでいるです。狭いテーブルを本当にうまく考えてあると感動しました。奥はいくつかテーブルがあって、その置くに光取りの坪庭があり、その奥に離れの部屋があるんです。町家の作りを巧く使った洒落た内装に感激です。次は友達と奥の離れで食べたいです。
3011528 食事は3種小皿のアミューズで始まります。棚に縦に並べてあって、とってもかわいい。女性ならきっと大喜びでしょう。オードブルが野菜のパテで、夏野菜をジェルで固めた、ほとんどサラダじゃないかと思うくらいのフレッシュな逸品でした。
 私が驚いたのは魚のお皿で、穴子を焼いてあるのですが、バルサミコとオリーブオイルで味付けがしてあって、特別な種類のジャガイモが添えてあって、穴子料理としては初めての味わいでした。とっても感動しました。
3011529 その後冷製のポタージュがまたおいしかったですが、メインは私は仔牛の野菜煮込みを頼みました。たくさん野菜が入っていて、それだけでも感動でしたが、お肉も柔らかくっておいしかったです。

 デザートはまた3種で、ガトーショコラとカスタードプリンとジェラートでした。

 サービスも量も質もみんなよく、本当に楽しんで帰ってきました。 

フレンチレストラン エピス



スペイン語始めました [外国語]

 メキシコ人の友達ができたのを機会に、スペイン語を始めることにしました。ラテン言語に対してはなみなみならぬ興味がある私ですが、オペラのイタリア語、歌曲やシャンソンのフランス語は今までそれなりにかじってきたりしたものの、スペイン語に対する関心は今まで随分低く、今回もその友人によくよく勧められてのことでした。

3004337 参考書選びに凝ってしまう人間なので、何度も本屋に足を運んでやっと決めたのがこの「スペイン語 文法と実践」(小林一宏著、朝日出版社)で、とっても気に入ってます。取りあえずはNHKラジオ講座の半年まとめ版も買ってはいますが、基本的に会話機能的な切り口より純粋文法的な切り口で勉強するのが好きな化石世代に属していますし、練習問題が多いのも嬉しいところです。

 電車の中が一番の語学学習の場ですが、声を出さないまでも口はしっかり動かして練習するので、隣に座る人には毎回いぶかしい目で覗かれてしまいます。
Quiero hablar espanol pronto[手(チョキ)]

第十番 明星山三室戸寺 [西国三十三観音霊場巡礼]

3004383 宇治にある三室戸寺は紫陽花の名所。折角の紫陽花日和の日には、大好きな紫陽花の花を愛でて、しかも西国観音にお参りができる三室戸はベストの場所です。
 でもみんな考えることは同じで、お寺付近になってくると、なんと大型観光バスがどんどん増えてくる。こりゃえらい混みあうんかという嫌な予想が先立ちます。
3004382 
 実際に訪れてみると、境内がとっても広いし、たいていの人は紫陽花目当てだから、本堂自体はいつも通りの混み様でした。古くからの信仰を集める寺らしい出で立ちは、やはり感動を禁じ得ません。クリスチャンでありながらも、持ってきた般若心経を唱え、ご朱印をいただきに行きます。
3004386 本堂前にはたくさんの蓮や睡蓮が鉢で植えられていて、それはそれで美しいし、お参りを済ませた後に行った紫陽花園はさすがの一言です。少し前は西洋紫陽花ばかりでげんなりしたものですが、額紫陽花も随分増え、西洋ものといってもアナベルなどの繊細な種類を植えてくれていて、本当に目に嬉しいです。 

三室戸寺



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